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Fate/EXTRA セイバー(ラニルート)クリア感想 SF、サイバー部分について

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注意!ネタバレしてます。



ラスボスがあまりにもありきたりでがっかりした。

サイバー空間に飛ばされて、ラスボスがその戦いの作成者というのはいろんな話で見た。似たような世界観の作品だと.hackもソードアートオンラインもそうだよね。

そういう展開にしてもラスボスのトワイス、ラストで急に出てくるのでなんだかわからない。一応伏線はちょろちょこ出てきていたらしいのだけどわからず。これはセイバールートだったからで他のサーヴァントを選択していたらもう少し説明が多かったのだろうか?


戦いの前のトワイスの台詞を改めて読みなおしみたが狂人という以外の感想はない。戦いのなかで培われるものはあるがなんでお前のやりたい戦いに協力しなきゃいけないんだ。

このシーンで示される選択肢もおかしい。どれも選ぶ気にならない。具体的なストーリーが描写されていないので感情移入して選択をすることができない。

これについては、なぜ「根源」というTYPE-MOON的人間の業の象徴をうまくつかわなかったんだろう?と思う。EXTRA中でいくつかTYPE-MOONの別作品のキャラを出しているのだから「根源」が出てきても不思議じゃない。「根源」をサイバー、科学よりの解釈にしてトワイスにはそれを追求させればよかったのに。


ほかに惜しかったところは赤セイバーが聖杯戦争の運営システム「SE.RA.PH」と戦ったシーン。なにか伏線になるのかと思ったのに特になにも起こらなかった。これをきっかけに「SE.RA.PH」と対立状態に入るのかと思ったのだが。あとで調べたところサーヴァントとの好感度が高い場合に起こるサービスシナリオだという話も。このシーンで赤セイバーから熱烈告白を受けるのだけどそっちがメイン?


エンディングもあまり納得できず。

主人公はNPCだった。NPCがなぜか意思を持って戦いに参加していたというオチのようだ。そこはTYPE-MOONによくある設定だと思う。どうやら聖杯の中で凛かラニを生かすという願いをかなえて彼女を救い、自分はサーヴァントと一緒に消えるというエンドらしい。

これが女性主人公でプレイしていたらわけがわからない。凛かラニにそんなに感情移入できないし。感情移入しているのは常に自分の前で戦ってくれた赤セイバーだ。凛、ラニとはクールな共闘関係というイメージだった。同性の友人を自分の命と引き換えに救うというのはそれ相当な設定が必要だ。姉妹だったとか。

もっともエンディングで凛かラニを助けるのには男性主人公でプレイしても無理があるらしい。


正直言って、サイバーものは小説よりも現実がエキサイティングすぎる。つい先日もBitcoinという仮想通貨の崩壊事件が起こったばかりだし。

ハーウェイという架空の企業を出してきたけれどもそんな漠然とした設定を作るよりはGoogleとAppleとFacebookの争いとかフィクション化すればそれだけで面白いのに。

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