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パッションリップとメルトリリス

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愛してお化け パッションリップ。

愛するお化け メルトリリス。


女性の情念、として登場するのですが、男にも女にも共通するよね。

社会通念的には女性にはパッションリップ的な性質が良しとされる所があり(好きだ好きだという恋愛体質に甘い)、男性にはメルトリリス的な性質が良しとされる所がある(お人形のような女の子が好き、自分の器におさまってくれる女性が好ましい)。


各サーヴァントどれもパッションリップ、メルトリリスとの会話は読み応えがある。

セイバーは芸術だと、ギルは愉悦の元と、アーチャーは男性視点から彼女たちを評しますが、

キャスターは恋愛する女性として同じ目線で、一歩間違うと自分がそっちにいっちゃう立場から説教するのでおもしろい。




パッションリップ:だから、どうかーーーー

         どうか、わたしを追いつめないで。

         みんな脆くて華奢だから、触れただけで、

         くしゃりと潰してしまうから。

キャスター:………………………チッ。

      え、すごく不機嫌そう、ですか?

      そんな事はございません。

      これはただの同族嫌悪です。

キャスター:自分が我慢していれば何もかもうまくいく

      と本気で思ってるんですよ、この女。

      本当はなにが悪いのかまるで見えてません。

キャスター:触れるものを潰してしまうのは、

      自分が世界にとって異物なだけ。

      それを認められない事が過ちなのです。

(キャスター 第3章)






メルトリリス:安心なさい、痛みはないから。

       これは貴方のための毒、貴方のためだけに

       作られる、最高の愛のカタチなのだから。

(中略)

キャスター :そもそもご主人様は私のものです!

       もう魂にまでツバつけて

       予約済みなんですからねーっだ!

メルトリリス:……それは、わたしと何が違うのかしら?

キャスター :何もかも違います。

       アナタの愛は運命同化体。

       私の愛は運命共同体。

キャスター :ご主人様が得る喜びも苦しみも、共に自分の

       ものとする。愛する人の人生そのものを受け

       止める……それが妻の務めです。

キャスター :岸波白野というカタチに恋をしているだけのアナタに、

       私のご主人様を渡すわけにはまいりません!

(キャスター 第6章)


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