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バゼットとジナコ=カリギリとCCC主人公

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ええ、hollow ataraxiaのバゼットが大好きです。

EXTRA CCCはhollowのテーマを再構築した作品でもあって、そういう意味でまた大好き。


バゼットの性格には極端に強い面と弱い面が混在していて、それがキャラクターをフクザツにしていたところがある(そこがいいのだけれど…)。

EXTRA CCCではhollowでバゼットが担当したテーマを2人のキャラクターに分割して受け持たせている。

精神的に強い面は主人公に、弱い面はジナコ=カリギリに割り当てられている。

これでテーマが分かりやすくなったし、更にキャラの掘り下げもできていた。特にジナコ。


主人公は瀕死の状態で「死にたくない」と願ってサーヴァントと契約し、その後記憶がない状態で戦いつづけるハメになっても、めげずに立ち向かってしまう。中盤以降、旧校舎にとどまっていれば自分もみんなも死なないことを知って若干葛藤するものの、結局外の世界に出ようと奮闘し続ける。

これはバゼットの心の強い部分の抽出だ。


その主人公の強さと対照的なキャラクターを演じるのがジナコ=カリギリ。

Fateで初めて現れた聖杯戦争を拒否するキャラクター。

聖杯戦争という現実に存在する強者の為のルールを見破り、用務員室に閉じこもって反抗した弱者の代表。

第2章のラニとのやりとりは気持ちのいい弱者のタンカだ。




ラニ :何を言うのです。

    チェスは公正、公平なゲームです。

    運の要素を一切廃し、二人のプレイヤーが

    同条件で思考ルーチンを競い合う……

    これのどこが不公平なのでしょう。

ジナコ:不公平じゃん。

    どんなにゲームシステムがイーブンでも

    打つプレイヤーの性能に差があるんだから。

ラニ :なーーーなにを言うのです。

    プレイヤーに差があるのは当然です。

    そのために腕を鍛えるのではないですか。

ジナコ:鍛えても埋まらない差はあるよ。

    これはあらゆるものにある。

    だからーーーこの世に、平等なものはない。

    ゲームなんてその最もたるものだよ。

    システムが完璧であればあるほど、あとは

    プレイヤー性能がゲームの主軸になる。

ジナコ:わかる?公平を謳うんなら、それは

    素人が玄人と対戦しても”勝ち目がある”

    ルールじゃないといけない。

    チェス、囲碁、将棋なんてこの世でもっとも不公平なゲームシステムだ。

ジナコ:なーんで、そんな出来ゲームにジナコさんは参加しませーん。

    ラニさんはそこで”ズルして勝ち誇る”キャラでいてくださーい。

(ジナコ 第2章)




強者と同じ土俵に載せられる事を拒否する弱者の知恵。

しかし現実は強者が作っている。ずっと逃げ続けるわけには行かない。

第3章の後半でジナコは主人公とともにサクラ迷宮に入るが、パニックに陥り逃げ惑い、作戦を台無しにしてしまったばかりか敵に捕まってしまう。

最強クラスのサーヴァント、カルナを従えているのにも関わらず何の指示もできない。

ずっと用務員室に引きこもって、戦ってこなかったジナコは現実ではなにもできなかったのだ。





でも、ここは天才たちが集まる地獄だ。


特別でもないアタシは一戦だって勝ち残れない。

ネットではあんなに勝ち組だったのに。

ここじゃ無様に負けるだけ。

きっと、1ダメージも与えられない。

(ジナコ 第4章)




ジナコの発言には、心にコンプレックスを抱えながらも現実と戦い続けるバゼットでは表現できない弱者の言い分がある。それはプレイヤーにとても直接的に響くものだと思う。ていうか痛い。


主人公のカッコイイ戦いをこそ自分に投影していい気分になりたいのだけど、心のそこでは自分の中の何分の一かはジナコなんじゃないかという後味の悪さを残してくれる。

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