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Fate/hollow ataraxia バゼット深読み3

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バゼットの二次創作小説やイラストを書きたくてまたFate/holllow ataraxiaの「夜の聖杯戦争」を読み直してしまっている。


最近自分の解釈が出来つつあるのが、以下のくだりのあたり。




「---なんで。何の取り柄もない私を、どうして選んでくれたのです。

私は貴方の言う通り、弱くてつまらない人間なのに」


(中略)


「……なるほど。つまり貴方は、私がどうでもいい人間だから助けたのですね。」


--ああ。

そんな平凡な人間だからこそ、そんな弱い君だったからこそ---オレには、かけがえのない光だった。


(天の逆月)




当初はあんなに超人的な戦闘能力を持つバゼットのどこがつまらなくてどうでもよくて平凡なんだよ、と納得できずにいた。

確かにメンタルは弱く見えるのだけど、記憶を失ったまま戦いに放り込まれても立ち向かえたり、困難や試練があるほうに自分自身を向けて行くあたりは根本的には強い人間だと感じる。


バゼットが「つまらない」人間であるとされる理由は、バゼットが世界を救う英雄のような超越者ではなく、衛宮士郎のように正義の味方になろうという意思もない点だ。

バゼット自身は「夜の聖杯戦争7」のなかで自分が言峰やランサーに殺されたのは、彼らのようなわりきれた精神的強さを持てなかったからだと語る。

神代の英霊の力を駆使しながら一個人の悩みから抜け出せないことが「つまらない」「平凡」と称されているのだ。


一方でアンリマユは世界の半分を示す悪神の名を冠されながら、その正体はただの平凡な青年にすぎなかった。

この二人は超越的な存在であれという期待を周囲から背負わされながら生きる「一般人」同士だったのです。

それで上に貼ったような会話が出てくる訳ですね。

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